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  「男の離婚はいかに司法の場に持ち込まずに終わらせるかの戦いです」
  (本書 あとがき より抜粋)



  これはのプロとして書いた本です。

  したがって、法律に関しての記述はとても浅くなっているから、
  法的に勝つためにはどうしたら、といった疑問への具体的な答えが欲しい人や、
  法律で相手を打ち負かす方法を求めている人は弁護士の離婚本でも読んだらいいと思う。


  自分が原因を作ったら慰謝料を払わなきゃならない、子がいるなら養育費を払わなきゃならない、
  資産があるのなら財産分与をしなければならない、

  もう、そんなことくらい、みんな分かっているでしょう。



  男の離婚は「取るべき責任は自ら積極的に取りにいけ」というのが僕の持論です。


  仮に法律使って何らかの方法で責任を踏み倒すことができたとしても、
  そんな無茶をすれば後々になって必ずそれが尾を引くことになる。

  責任を踏み倒した人間に対して、相手が子に会わせてやろうと思うか、
  養育費を減額したいと言ったとき「仕方がないか」なんて思ってもらえるか、
  自分でも一度よく考えてみてもらいたい。


  それに対して、「面会交渉権がある!」「会わせないのは法律違反!」
  「養育費の減額は法律上、認められている!」なんて風に考える人は、
  あまりにも人間という生き物の性質を軽視し過ぎている。



  人は常に頭の中に法律なんてものを念頭において生活しているわけじゃないんだ。

  それを忘れないでもらいたい。



  責任があるのが分かっているのであれば、
  それはキチンと取るべきだ。

  その上で、何か言いたいことがあるのなら言えばいい。

  ただ、人から言われて渋々責任を取りにいくような姿勢ではダメだ。

  それじゃあ、何の意味もない。


  ここが離婚問題における男女の大きな違いだ。


  そして忘れてはならないのが、実は男の離婚の場合、
  相手に勝てたとしても勝ってはならないといった側面もあるということだ。


  離婚を「法律上の問題」といった視点だけで見ていると、
  それらのことについてどうしたって盲目になる。


  男の離婚において起こる多くの問題は、
  実は「法律上の問題」が原因じゃないものも沢山ある。

  法律上の話じゃなくて、社会生活上のトラブル関係において、
  男VS女という構図の時点ですでに男は不利なんだ。



  男と女が何らかのトラブルになっている、
  そういった場合、大抵の人々はまず「女性が被害に遭っている」と見る。

  それが社会というものだ。




  法律上の問題が原因でない問題に対して、
  法律をもってどうにかしようとしたって良い結果なんか出てくるわけがないだろう。

  だからこそ、いかにして司法、法律という他人の価値観で答えが出されてしまうような場に
  話を持ち込まずに済ませるか考えることが重要だと言っているんだ。



  離婚は広い意味合いでは人間関係のトラブルとも言える。

  法律で相手と白黒つけるだけがすべての解決法じゃないし、
  そもそも対人間の主導権っていうのはそんな分かり易い部分で取得すべきものじゃない。

  そんな主導権の取り方はガキにだってできる。


  僕が「男は積極的に責任を取りにいけ」と言っているのは、
  何もカッコつけで言っているわけじゃない。

  後から文句を言わせないような責任の取り方をしろ、という意味で言っているんだ。


  主導権を握るってのはそういうもんだろう?



  法律だけでなく、もっと広い視野から離婚という問題を見て解決法を検討したい。

  表向きの勝ちはくれてやる、ただ、実質的な勝ちは自分がとる。


  そういったことに価値観を見出せる方に読んで欲しいと思って書いた一冊です。



  出版に関してご協力頂いた関係者の方々には、
  この場を借りて改めてお礼を申し上げさせて頂きます。



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