夫婦間での本当の思いやりとは

夫婦のみで解決しようとしてはいけない

 

「現代家庭の様相と問題点」題目

1.「家庭が崩壊し易くなった原因」

2.「夫婦のみで解決しようとしてはいけない」

 

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行政書士明和事務所

行政書士 吉田 重信

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近年、人間関係の希薄化や核家族化の影響もあってか、
家庭内の問題は当事者のみで解決しなければならないと思っている人も多いようだ。

 

いや、どちらかと言うと、それしか選択肢がないゆえに、といった感じか。

 

安易な不倫、離婚等の倫理観の欠如や、おかしな事件の影響もあいまって、
家庭問題の解決をアウトサイドに頼るといった選択を持たない人が増えてきている。

 

 

しかし、これはきつい。

 

元々、別々の家庭環境で育った二人が共同で生活をするのだから、
日頃の生活環境なんかに対して考え方に齟齬が出るのは当たり前なんだ。

そういったお互いに理解しかねるようなことを、
当事者同士だけで無理に咀嚼しようとしたりしてはいけない。

 

かえって、より決定的なものに発展してしまう恐れがあるからだ。

 

 

別に弁護士を雇えとか、専門家に相談しろとか言っているんじゃない。

そういう「本当の第三者」を頼るのは最後の手段だよ。

 

僕が言うことではないかもしれないけれど、
そういった「他人の価値観」を安易な気持ちで家庭の中に引き入れてはいけない。

 

 

そうじゃなくて、親族とか友人とか、いざ当人同士が話し辛くなってしまった時に、
間を取り持ってくれるような味方を家庭の外にも持っておいた方が良いと言っているんだ。

 

どちらかの味方じゃない。

 

強いて言うなら、家庭の味方だよ。

 

 

前述した通り、僕は家庭内に親族を含めた第三者を介入させることは基本的に反対だ。

でも、それは各家庭のあり方等の根幹に関わる問題に対しての話で、
こういった当事者同士での解決が難しいような問題では大いに他人は頼るべき存在だと思う。

 

 

夫婦のみで処理できる問題は案外、少ない。

 

それは家庭内で起こる問題は外面的な要因だけでなく、
当事者同士の内面的な事情によって起こるようなものでもあるからだ。

 

 

これはとても大事なことだから、良く覚えておいてもらいたい。

 

 

例えば、奥さんが高額な商品を買ってしまったり、
悪質商法に騙されてしまったとしよう。

 

今の時代、クーリングオフ等の法整備もされてきているし、
仮にそれができなくとも所詮、これは金を払うかどうかに過ぎない話だ。

 

契約という外面的問題を取り払うことについては、大した問題じゃないだろう。

 

 

しかし、そうやって外側の処理をしただけで、本当に問題が解決したと言えるのか?

 

 

そもそも、なぜ、そんなことをしようと思ったのか。

それが最も大切なことだろう。

 

 

単純に物が欲しかった、儲けようと思った、とは限らない。

 

家庭内で皆が楽しく過ごせるように、とか、家計の足しにできるから、とか、
そういった本人なりの前向きな考えがあって、やってしまうようなことだってあるんだ。

 

 

ここまでで、半分。

 

 

本当に大事なのはそこから先。

 

 

相手はなぜ、そういった部分に問題意識を持っていたのか

 

そこを掘り下げて理解しようとしないと、本当の解決にはつながらない。

 

 

こういった場合、どうしたって非難や叱咤の方が先に出てきてしまう。

恐怖を回避したことによる興奮状態であったり、申し訳ない気持ちが入り混じったりして、
冷静にお互いの気持ちを正しく伝えられないようなことだってある。

 

 

そんな時、お互いの考えや言い分を、
本人の代わりに咀嚼して伝えてくれるような他人がいてもいいんじゃないか。

 

無論、その人選は難しいと思う。

 

家の中の事を人に委ねることにためらいのある人もいるだろう。

 

 

 

 

唐突だが、ここで一つ、質問だ。

 

 

家庭円満の秘訣は何だと思う。

 

 

 

 

 

そう、思いやりだよ。

 

簡単な言葉だけれど、ちゃんと理解をした上でこの言葉を使っている人は驚くほど少ない。

 

 

 

 

何が言いたいのか、だって?

 

 

相手を思いやる方法は、本人が直接、いたわるだけとは限らないんだよ。

 

 

 

「思いやり」という言葉の本質を理解していれば、わかるはずだ。

 

 

 

 

もっと言うと、場や形を間違えた思いやりは時に互いを傷つける事だって、ある。

 

 

 

 

・・・これは少々、蛇足だったかな。

 

 

でも、どうしても、知っておいてもらいたかったんだ。

 

 

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