DV妻は「離婚するわよ!?」とか言わない

DV妻は「離婚するわよ!?」とか言わない

 

 

男性が女性から暴言や暴力を受けている。

そのような状況について、思いつくのはどんなイメージでしょうか。

 

激しくまくし立てて、物にあたり、
反論でもしようものなら「離婚するわよ!?」と凄んでくる。

 

一般的なイメージではそのような感じですかね?

 

しかし、実際の男性側の離婚現場では、
妻の方から「離婚」というキーワードを切り出してくるようなケースは非常に稀です。

 

それを言ってくれるのならば、どれほど楽か。

 

現代の女性はとてもしたたかで、
自分から離婚を切り出せばその後に責任を問われかねないことを知っています。

まぁ、当然、そのようにアドバイスをする人間が背後にいるわけですがね。

 

散々、夫に対して酷い態度をとって自ら家庭環境を壊すようなことをし続けるくせに、
自分からは決して「離婚」とは言わず、夫が耐えかねて離婚を切り出してくるのを待っている。

そして夫側から離婚話を切り出すと待っていたと言わんばかりに、
「離婚?したいわけ?じゃああんたの都合なんだからこっちの条件を」と、来るわけですね。

 

結局のところ、女性の立場からの離婚処理につきましては、
長年、弁護士達が作り上げてきた堅牢なセオリーがあって、この一枚岩の分厚さは相当なものです。

これは叩いて砕けるような類の代物ではありませんし、砕いて良い代物でもありません。

 

そういう世論や国際社会上の常識や圧力を背景とした、
テクニックじみた事の進め方が場を支配しているのが男の離婚現場の現状です。

そのような条件ありきで成立している卓の上で相手の意思や行動におかしな先入観を持っていると、
攻めるつもりでやったことが自分の首を絞めることにもなりかねません。

 

イメージはイメージであって、現実ではないです。

 

実際の案件でそのようなイメージを持ったまま事を運ぼうとするのは危険だということですね。

 

 

この問題は実態への経験則がなによりもものを言う世界です。

 

法の理屈の上辺をなぞるだけで処理ができるほど甘い話ではないです。

 

 

そういった意味で、現状、ネット上に溢れている男性向けの離婚情報では、
本当に有益な情報に辿り着くのは難しいですね。

 

 

 

2018.08.04 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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