退職代行を新たな食い扶持として狙いを定めた弁護士達
最近、気になる論調が目に付く。
それは「退職代行は元々弁護士が始めたサービス」などという誤った認識だ。
確かに退職にまつわる交渉事務を、
これまで弁護士達が事件として取り扱ったような事例はあったろうよ。
しかし、一般的な退職を「退職代行サービス」とパッケージングした上で、
世間に打ち出したのは弁護士でもなんでもない一般の民間企業だよ。
当時、ニュースで取り上げられていたのをよく覚えている。
また面白いことを考えたもんだと思ったが、
今のご時世では需要はきっとあるのだろうなと感心したわ。
一応、法務業のハシクレでもあるから業際は気になりはしたけれど、
当時からその点はちゃんと事務手続き代行をするだけと情報発信はしていたよ。
ああいうことを問われる前から発信したということは事前にかなり気をつけていた証だし、
企業姿勢としてもかなり誠実な対応であったと思う。
それを儲かりそうだからと横から手ぇ突っ込んで、
自分達が始めたことだみたいな情報発信をするのはどういう了見なんだ、一体。
なに?
元々一部をやっていたのだから、これは全部自分達の仕事だとか言いたいわけ?
退職で弁護士が必須な事例なんて、事件化しかけている一部の事例だけじゃん。
ほとんどの企業が代行業者が出張った時点で事務処理して終わるだけなのだから、
一般の代行業者でも十分対応可能でしょう。
有休消化や残業代請求の交渉なんかは、そもそも退職者がそこまで望まない事例の方が多い。
当たり障りなく退職できればそれで良いというのが、退職代行利用者のコア層なわけ。
それなのに、わざわざ常に弁護士の利用を勧める目的はなんなんだ。
しかも個々の弁護士が主張する形ではなく、
一般世論の場に匿名でそういった論調を定期的に上げるやり方が気に入らない。
そして、そういった掲示板やまとめサイト等ではその論調に合わせて、
弁護士以外の退職代行業者の排除に賛同するような意見で固められているのが特徴だ。
ご丁寧に「いかに弁護士に頼んだ方が得か」を細かく解説しているようなものまである。
最近、他のニュースでもちょっとでも弁護士に矛先が向きそうになったりすると、
すぐ弁護士を擁護するような論調が飛んできたりもするが、なんか変だよね。
「弁護士は仕事でやっているだけ」
「こんなのを弁護しなきゃいけないなんて、弁護士さんかわいそう」
これも常にワンパターンな感じで、呆れる。
こういうところが、本当にダメなところだよね。
最近ではそうやって弁護士の地位の向上や保全を行うのが流行なのかい。
世論は作れるとでも思ってんのか?
少なくとも無理だろうよ、弁護士には。
ウチは退職代行はやっていないから関係ないのだけれど、
この手の弁護士達の意地汚い立ち回りは見ていて不快感がすごいな。
自分達じゃなにも新しいことを打ち出すことができないクセに、
居場所を確保することにだけは一丁前に声を上げやがる。
こんなスケベ根性丸出しの連中に、社会問題に対しての浄化作用なんか期待できないでしょう。
どうせその内、会社側に無茶な要求をするようなのが現れて、
また「それから助けますよ」という弁護士が専門家ヅラして出てくるのが目に見えるわ。
それで世間ズレした考えを公共の電波で垂れ流したりするのだから、たまらないよなぁ。
今の離婚業務でも、そういった弁護士達の動きが主流になっている。
争わずに済むような事例においても、
無茶苦茶な主張や要求を繰り返して弁護士が必要な状況に当事者達を追い込む。
そうすることで「儲かる案件」に育てていくんだ。
弁護士達だけの仕事にするために、無理やり争いを持ち込んで事件化させてんだよ。
退職代行も連中に目をつけられた以上、今後は同じような流れにされる恐れがある。
他の業者を市場から排除するために、
退職にかこつけて会社に紛争を吹っ掛ける弁護士達が出てくるだろう。
賃貸不動産関係とかでも、テキトーに法を振り回して毎回騙そうとしてきたりするからな。
しかも当の弁護士本人は不動産屋の陰に隠れて出てこないし名前も出さないという、
クズ過ぎる立ち回りが業界内で常態化している。
もはや利用を検討するとかじゃなくて、備えるべき災害なんだよ、弁護士は。
言い過ぎみたいな意見もあるだろうが、
こんな風に他業種にコナをかけて回っていたら業界全体の姿勢を問われるのは当たり前だ。
さんざ、弁護屋達がこれまでにやってきたことじゃん。
言い返される、やり返されるは、連中も覚悟の上だろう。
関連コラム
2024.07.22 wrote
行政書士 吉田 重信
前コラム 子どもに不倫相手を選ばせようとする離婚弁護士と女達