男性のための別居合意書
題目
1.「別居の合意は書面化すべし」
2.「別居はできうる限り回避せよ」
書いた人

離婚・家庭問題はお任せください
行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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「離婚を考えた男が最初に読む本」
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合意の上で別居するというのは、大抵、お互いに何かしらの原因があってのことだろう。
しかし、当初は互いに納得の上であったとしても、
それがその後も続くとは限らない。
その後、万が一、離婚等の話に発展した際、
「暴力を振るわれていた」、「出て行けと言われた」と因縁を吹っかけられることがある。
本人とは一応話くらいはできる状態であったとしても、安心は禁物だ。
別居後に友人や親族等から「そんな男とは別れるべきだ」等のよくわからんアドバイスを受けて、
いきなり態度を急変させるようなケースもある。
特に女の場合、男に対しては「あの時普通にしていたけど、実は我慢していた」、
「今までもずっと辛かった」等、あの時、実はこうでしたといったような、
後出しジャンケン的な因縁を非常に吹っかけやすい。
手元に何も残っていない状態でこれを言われてしまうと、男は大変だ。
法律の原則論はともかくとしても、
対外的には「そんなことはしていない」といった悪魔の証明をしなければならなくなる。
だから、当人同士で納得しているから、と安心するのは早い。
離婚、別居ってのは、時に当事者以外の思惑が絡む問題でもあるんだ。
それを承知の上で、対策を練っておかなければならない。

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別居の合意書のコンテンツでこれを書くのもどうなのかと思ったけれど、
大切なことだから、やはり言わせてもらいたい。
別居はできうる限り回避しろ。
冷却期間だとかなんだとか、色々と理由はあるのだろうけれど、
結局のところ、別居ってのは家庭崩壊の第一歩に過ぎない。
生活は条件契約などではなく、日常なんだ。
日頃、生きていく上で当たり前の環境なんだよ。
そこから外れるということは、互いにとって相手がいないことが日常で、
いることが非日常になってしまう。
そこから改めて共同生活に戻すのは、かなりの負荷だ。
言ってしまえば、現実味が、ない。
生活の袂を分かつということは、
「家族」というものに対してそのくらい大きな影響を与える。
なんでこんな話をわざわざするのかというと、そもそも別居状態にさえしなければ、
なんだかんだでうまく続いたんじゃないか、と思うようなケースが非常に多いからだ。
もちろん、別居の動機が冷却期間のみであるとは限らないことは分かっている。
初めから離婚前提で考えている状況なのであれば、
こんな話は聞いても仕方がないだろう。
しかし、あくまで今後も婚姻を続けていくつもりなのであれば、
安易に「別居」という選択に飛びつくのは間違いだということは覚えておいてもらいたい。
・・・別居をしていれば、いずれ相手が観念して謝る?
バカ言っちゃいけない。
そりゃあ、あなた自身の考えか?
それとも、別の人間からのアドバイスか?
いずれにしても、それは別居の現実を知らないから出てくる台詞だよ。
「男の別居」という、現実を、ね。
別居を回避する上で良い知恵はないか、ウチはそういった相談でも引き受けている。
だから、別居を検討している方はまず、
自身の希望に「別居」という選択肢が本当に合っているのか、
実際に別居に至る前にそこを良く考えてもらいたいと思う。
別居は離婚の入り口だ。
安易に別居を勧める者がいたら、注意しろ。
あなたが離婚するつもりなのであれば、別居もアリだろう。
僕の言っていることなんか、戯言だと思って聞き流せばいい。
ただ、もし、まだ迷いがあるのだとしたら、別居は絶対に間違いだ。
別居合意書作成費用
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別居合意書
33.000円
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たしかに別居は煮詰まった関係を仕切り直す手段の一つでもある。
しかし、それは家庭にとって不自然な状態であるということは、
どうか忘れないでもらいたい。
また、別居中は互いに色々な悪知恵や誘惑が入り易い状況でもある。
どうしても別居という選択が回避できないようならば、
先手を打たれないよう、警戒を怠らないことだ。
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