離婚調停は話し合いの最後の砦
「離婚調停」題目
1.「離婚調停は話し合いの最後の砦」
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書いた人
離婚・家庭問題はお任せください
行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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調停は当事者同士での話し合いが難しい場合に、
家庭裁判所に申立てする手続だ。
基本的には裁判所の職員(調停員)に、
話し合いの仲介をしてもらうようなものだと思っていればいい。
家庭内の問題は法律による解決が必ずしも正しいとは限らないし、
実際にはむしろ、それに馴染まないケースの方が多い。
だから、当事者同士で揉めてしまった場合でも、いきなり裁判等には移行せず、
その前段階として、必ずこの調停というプロセスを踏まなければならないことになっている。
いわゆる、調停前置主義というヤツだな。
注意しておくべき点としては調停はあくまで話し合いをする場であって、
法的な争いをする場所ではないということだ。
法的テクニックじみた対応での切り抜け方や、
泣き落とし等で調停員の同情を買うようなやり方を勧めるような情報も見られるけれど、
はっきりいって、男の場合、こういった対応の仕方は誤りだと言っておく。
男がそういう小器用な立ち回り方なんかしてはダメだ。
かえって、信用を失うことになる。
難しいことを考える必要はない。
人として当たり前のことさえしてくれば、それで良い。
調停はある意味では自分の責任観念を他人に評価される場であるとも言える。
当事者同士での話し合いが及ばず、
調停に移行せざるを得なくなってしまった場合でも、男がやることはただ一つ。
誠実に、取るべき責任は潔く取る。
その態度を観た第三者があなたに対して抱く感情は、
決して、同情や哀れみのようなチンケなものではないはずだ。
こいつは僕自身が実際に自分で調停に行って争ってきた経験上での話だよ。
第三者を入れた話し合いの場では浅ましさよりも潔さ。
どうか、それを忘れないでいてもらいたい。