再婚は消去法でしてはならない
「男の再婚問題」題目
2.「再婚は消去法でしてはならない」
書いた人
離婚・家庭問題はお任せください
行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
秀和システム様より、本を出版しております
「プロが本音で書いた男のための離婚の本」
再婚とは断崖絶壁から飛び降りるのに似ていると思う。
危険だからやめとけ、という意味で言っているわけじゃない。
それと同義的な行為だと言っている。
だから、理性だけで物事を考えている内はできないだろうし、やめておいた方が良い。
落ちながら哲学なんかしても、もはや無意味だ。
人間てのは不思議な生き物で、一度ネガティブなイメージがついた物事に関しては、
自分でそのネガティブさを再確認することでかえって安心したりもする。
日本人の場合は特に、か。
そういった背景もあって、結婚のネガティブな面を知っている離婚暦のある人は、
初婚の人達に比べると、どうしたって結婚というものに対して打算的になりがちだ。
破滅を知っているがゆえに、そこに安心を求める、とでも言っておこうか。
まぁ、堕ちた経験のある人間でないと、理解しがたい世界の話だよ。
別にそれが悪だと言っているわけじゃない。
むしろ、一度失敗しているのにもかかわらず、
現実的に考えようとしないことの方が遥かに問題だと思うからね。
ただ、打算で再婚はしない方が良いと言っているんだ。
生活は常に平穏無事とはいかない。
究極の選択とまで言ったら大袈裟かもしれないけれど、
なんらかの差し迫った選択を強いられるような事態が結構な比率で起こる。
その心の弱さ、必ず出るぞ。
必ず、打牌が弱い方に流れる。
そして、その弱気な打ち筋を見たパートナーは・・・
もう、そこから先は言わなくてもわかるだろう。
離婚経験者は、婚姻の「怖さ」を身をもって知っている。
それゆえ、こういった選択時においては、
人一倍、自己防衛を絡めた上での選択をしてしまいがちなんだ。
じゃあ、どうすれば良いのかって?
こういう時こそ、大切なのは今一時の気持ちなんだよ。
今、再婚しようかどうか悩んでここを読んでいる人。
相手に対して、今一時の気持ちがあるのか?
あるのなら、その勢いに身を任せても良いと思う。
逆に、「この機会を逃したら、もう再婚できないかもしれない」なんて、
そんな後ろ向きな気持ちで再婚をしようとしているのなら、悪いことは言わない。
今回の勝負、流した方が良い。
体裁を整えるためだけの愛の形なんて、なんの価値もない。
お互いが納得の上でそうしているような場合は別だけれど、ね。
あくまでもマトモな婚姻生活送ることを望んでいるというのなら、
そんな再婚の仕方をしてはダメだ。
まるで薄氷の上を歩くかのような思いで、その後の婚姻生活を送る羽目になる。
時には敢えて意識を外に置く技術も必要、ということだよ。
何について、とはここでは教えない。
いじわるしているわけじゃないぞ。
知る必要がないから、教えないだけだ。
知らない、気付いていないというのであれば、かえってその方が良い。
「考えないようにしろ」と言っているわけではないからな。
ここを一生懸命読んでくれた人には、僕が再婚で何を注意すべきだと言っているのか、
なんとなくわかってもらえたんじゃないかと思う。
ちなみに僕は再婚してないよ。
「再婚」という形式は、ね。
ただ、経験もないのにこんな恥ずかしいこと、人に語れない。