一体、なにをやっているのか

一体、なにをやっているのか

 

 

何についてのことなのかは、いちいち言わない。

 

交際中にあった金銭のやり取りは原則、贈与。

それは間違いない。

 

しかし、こんなことは法律を齧った程度のガキでも言えることなのだ。

 

重要なのは自分の行動や言動をどういった場で見られているのか、
もとい、世間からどういった対応の仕方を期待されているのか。

それを理解することであったと考える。

 

本件は初手においては何と言われようとも「真摯に対応します」とだけ言って、
後の処理関連は表沙汰になどせず、内々で対応するのがベターだったろう。

 

もちろん、週刊誌等は面白可笑しく書き立てるだろうが、
情報が憶測の域を出ないのならば、ヤジ以上のものにはなり得ない。

 

そして全てが片付いた後に世間に対しては、
「お騒がせして申し訳ありませんでした」と、一言申し添えれば済んだ話なのだ。

 

この手のトラブルはな、「戦った時点で負け」なんだよ。

 

もちろん、金銭の請求がまったく根拠のない言いがかりであったのならば、
徹底的に戦うべきだし、それに屈するべきではないと思う。

 

しかし、金銭の授受があったのは事実なのだろう。

それに対して贈与か貸与かの嫌疑性があったとしても、
取るべき対応は反論じゃない。

 

 

どっちが悪いかなんてのはこの際、どうだっていい。

いや、もっと言うと、関係ない。

 

 

あまり舐めるなよ。

対人関係、そして世間の目を。

 

 

トラブルの関係になってしまったとはいえ、
相手の息の根を止めるような行動に出る者の婚姻を、一体、誰が祝福するというのか。

 

ましてや、本件は公人案件。

 

法律知識ごときで解決できるような問題ではないのだ。

 

 

本件については「勝てる案件」と考えてしまったことが全ての原因だろう。

「相手の言い分に負ける形での決着などあってはならない」
これまでの対応や言動を見た限りでは内面にそういった意地のようなものが垣間見えるからだ。

 

そう考えたのが当事者なのか、弁護士なのか、
現在進行形かつ具体的案件ゆえに、ここで断定するかような発言は控えておく。

 

ただ、相手方の言い分に対して、
「戦う」といった方針を決めた人物の戦略ミスであったということは間違いない。

 

そして、それがもし、当事者ではなく第三者であったのならば、
泥をかぶるつもりでいい加減、出てきなよ。

 

 

大人が落としどころを示してやらなきゃならんでしょう。

 

 

これ以上、面白可笑しく騒ぎ立てたら可哀想じゃねぇか。

 

 

2021.04.16 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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