コロナDVは造語。情報に振り回されずいつも通りの生活を

コロナDVは造語。情報に振り回されずいつも通りの生活を

 

昨今のコロナウィルスによる混乱に伴い、
メディア上ではそれにかこつけた「コロナDV」なる言葉が蔓延しつつあります。

 

しかし、これはあくまでも造語です。

単純に自粛要請の影響下で互いに家で顔を突き合わせる機会が多くなった、
要は機会増長に伴う絶対数の増加にすぎません。

コロナウィルスによる混乱とは少々ベクトルの違った象限となりますので、
安易な造語に踊らされたりせず、普段通りの生活と、家族との関係を大切にしてください。

 

ただし、このような造語が蔓延してきているということは、
裏を返せばそれを理由とした被害申告が受け入れられやすい土壌になりつつあるということでもあります。

虚偽のDV、モラハラ被害については今後、より一層、警戒が必要になるやもしれません。

 

弊所への相談状況を見る限り、弁護士による虚偽のDV被害申告や、
それに伴った子の連れ去り事案は以前から比べてなにも変わっておりません。

男性の味方を謳ったり、それをウリ文句にする弁護士等も最近やたらと増えた気がしますが、
連中は自分達に都合の悪いことは一切触れないので、この手の問題はずっと手つかずのままです。

 

さらに現在、コロナウィルスの影響による現金給付についても、
DV被害者が受け取れるようにするような働きかけや動きが見受けられます。

 

そもそも、これはそういった目的の制度だったっけ?という論議はひとまず置いておくとしても、
結局、こういった行為も虚偽のDV被害申告といった観点から見ますと盗人に追い銭にしかなりません。

 

被害申告のハードルを引き下げるのは結構なことですが、
それによる権利や制度の乱用について何らペナルティを設けないのは明らかに不公平です。

 

これ以上、逃げ易くしてどうするというのですか。

 

 

今、必要なのは問題提起などではなく、現状を踏まえた上での「対処」です。

家族一丸となって問題に立ち向かって生きていかねばならぬ時に、
対立を煽るような情報を提唱したり、受け入れ制度を宣伝したりすることは逆風にもなりかねません。

 

本当に家庭、家族が維持されることを願い、考えているのであれば、
家庭問題の専門家を謳うのであれば、本来、やるべきことは逆なんじゃないですかね。

 

家庭内での問題は、いつだって当事者同士の考え方によって起こるもの。

起こる原因を無理やり別の要因に擦り付けたところで、本質的な部分は何も変わりません。

 

少々乱暴な言い方になり恐縮でありますが、
そういった考え方をする家庭はコロナ騒ぎなんぞなくともいずれは破綻するかと思います。

 

 

何かの「せい」にするのではなく「きっかけ」と捉えて、
適切な行動やより良い関係の構築ができるよう努力、模索してゆく。

 

それが 大人の考え方 というものです。

 

 

そういった意味では、このような対立を煽るような造語を提唱したり、
それと関連付けして被害申告を掘り起こしたりするような方々は、まだ大人になりきれていないのかな、と。

 

世の中の大人はそれほど単純で安直な人達ばかりではないはずです。

コロナ騒ぎが大局を迎えたここしばらくの間は、
弊所のホームページのアクセス数も平時に比べると少し落ち着いている状態ですから。

 

事務所の運営的にはアレなわけですが、個人的には良い傾向だと考えております。

 

 

安心してください。

 

何も変わっていないし、変わらないから。

 

 

2020.04.15 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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