コロナ離婚、コロナ離婚うるせぇな

コロナ離婚、コロナ離婚うるせぇな

 

コロナDVなどという造語がなりを潜めたかと思えば、
今度はコロナ離婚なる言葉がここ最近の巷を席巻しつつあります。

 

コロナウィルスの蔓延に伴う自粛生活によるストレスで夫婦関係に亀裂が走った、というのが、
この現象を論じる際の一般的な論旨でありますが、随分と短絡的な論拠かと思いますね。

 

たしかに元々夫婦間で抱えていた問題が今回のコロナ禍によって発現したような事例も見受けられますが、
コロナウィルス騒ぎはあくまでもきっかけに過ぎません。

・前回のコラムでコロナDVについて論じた際にも言及致しましたが、
これまで問題に対処してこなかった夫婦はコロナ禍などなくともいずれは破綻する家庭だということです。

 

結局のところ、人の真価というものはピンチに陥った際の立ち回りで決まるものだと思いますし、
それは当事者の主観的な事情であって、コロナ等の客観的な時事によって発現する事情とは異なります。

そういった方は別の理由で同じ状況下に陥った際でも、同じ行動に出るかと思いますからね。

 

僕がお話を伺っている限りでは今回のコロナ禍によって、
夫婦、家族間での絆、つながりがより強まったという話の方が明らかに多いですよ。

 

みんな、恐ろしいウィルスや社会の混乱に対して、
なんとか家族というチームで乗り切っていこうと頑張っているわけです。

 

そういった事実は無視して一部の事例をさも大量に発生している事件かのように取り上げて、
家族を維持していく努力に水を差したりするのは些か、どうかと思います。

少なくとも、家庭、家族の専門家等がやることではないですね。

 

 

それとも、メディア上でこういった時事的でキャッチーなフレーズを連呼するのは、
なにか別の目的があってのことなのかな?

 

 

なんでもかんでも、コロナのせいにするんじゃない。

 

世間の人々は、たかが時事ごときで家族を崩壊させるほどバカじゃないんだわ。

 

 

皆、家族と共に頑張って乗り切りましょうね。

 

 

2020.06.11 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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