責任を依頼人や親族に押し付け始めた弁護士達

子の連れ去り責任を依頼人や親族に押し付け始めた弁護士達

 

 

今年の夏前あたりかね。

この手の事例の相談が急増したのは。

 

元々、子の連れ去りの一連の流れは妻から相談を受けた弁護士が主体となり、
引っ越し先を手配した上で役所や警察への手続きを行い、頃合いを見計らって避難させる。

これが一般的な手法、というか流れです。

 

ところが今年に入って、
この流れに若干の変化が見られるようになってきたな。

しかも、一部の弁護士がという話ではなく一斉に、だから、
恐らく弁護士会か、離婚弁護の勉強会等で一律に決まった方針なのかね。

 

これまでは連れ去り引っ越しは弁護士管理下によるワンストップサービス(?)だったんだけど、
今年の夏あたりからワンクッションサービスに変化したんだな。

 

どういうことかというと、まず妻と子を一度実家に避難させ、
その上で改めて余所に用意した施設に避難させるという流れになったというわけだ。

 

結局、同じなんじゃん?と思うかもしれないが、
これは事態の主導性という観点では大きな変化が及ぶ恐れがある。

 

ある日突然、妻と子が家から消え、
妻実家に問い合わせても知らないし、連絡もつかない。

警察や役所への通報は行われており、捜索願も出せなければ住民票もとれない。

自分からはどうすることもできず途方に暮れていると、
ある日、突然、弁護士から受任通知や調停の申し立てが届く。

 

以前、本にもチラと書いたけれど、これが一般的な連れ去り事例。

 

これは誰でも弁護士主導の勘ぐりがつく、あからさまな手法だよね。

妻が己自身の判断のみで行ったにしてはアザヤカ過ぎる。

 

妻が専業主婦だった場合は当然、生活力なんかねーから、
避難に合わせて生活保護申請もチャッカリ行われていたりするしな。

 

妻は生活に困らず、弁護士は報酬を取りはぐれず、
互いに悠々自適に生活しながら夫を追いつめることができるわけだ。

 

しかし、こんなあからさまなことを繰り返していれば、
当然、世間からの非難の流動口を塞ぐことはできないだろう。

今回の対応の変化はその流動口を回避するために開発(?)された、
弁護士が逃げ道を確保する為の新しい手法と考えられる。

 

一旦、実家に逃がしておきさえすれば、
連れ去り時には関与しておりませんでしたという言い訳が作れるからね。

その後に相談を受けただけです、とのたまうセンセー方の姿が目に浮かぶようだわ。

 

こんなのは連れ去りのリスクを依頼人やその親族に押しつけただけに過ぎない。

いざ責任問題にでもなった場合、
安全な場所にいられるのは弁護士だけだからな。

 

そしてこの変化の何が一番の問題かというと、
弁護士は今後も子の連れ去りをやめませんと言っているのと同義だからなんだよね。

形式を変えてまで突っ張ってきてんだからさ。

 

リスクさえ回避できるのであれば、
優位な手法として確立しているのだから止める理由がない。

 

家族に対する倫理など知ったことか、
と言わんばかりのご立派なツッパリっぷりを感じますね。

 

 

突っ張ってきた相手に対して有効なのは、流し。

 

サシコミでもチョンボでも良いから、とにかく一旦、場を流すことだ。

まともにツッパリ合っちゃあいけない。

 

立場が上の相手がサマ使ってまで突っ張ってきている以上、
力勝負なんかしたって勝てっこないんだよ。

 

だったら、一度、流しちまえばいい。

 

流した上で、状況が変化するのを待つ。

すなわち、相手がサマを使えない状況なるのを、
そして己に良い手が入ってくるのを、だ。

 

家族関係ってのは、いつまでもそのままではないんだぜ?

子だってどんどん成長するし、自分で行動もしだすしな。

 

現に弁護士とか第三者だけは突っ張り続けているが、
当事者同士は熱が冷めて連絡を取り合っているようなケースだってあるんだからさ。

 

 

まあ、今回の変化をチャンスと捉える見方もある。

 

この変化は弁護士達が子の連れ去りは弁護士主導で行っていると、
世間に思われては困ると黙示したともとれるからだ。

 

だってわざわざやり方を変えたってことは、そういうことなんでしょ?

 

つまり、今後、我々はそこを重点的にブッ叩けば良いわけだ。

 

 

怯えて動けば、地金をさらす。

 

これは勝負師として押さえておかなきゃいけない初歩中の初歩。

当然、こっちはそれを見越した上でユラシてんだ。

 

そういった意味では、今回の変化はヤブヘビでしかなかったと思うな。

 

 

子の連れ去りは弁護士の戦略ありきの行為だよ。

 

 

2021.11.29 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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