DV冤罪はなぜ痴漢冤罪のように情報発信されないのか
男性の離婚案件ではDVのでっちあげ、所謂、DV冤罪がメジャーな問題ですが、
似たような構図の冤罪類型としては、痴漢冤罪問題もあります。
痴漢冤罪については結構、弁護士等も定期的に情報発信をしていたりしますが、
DV冤罪に関してはたま~に情報を見ることがあっても、すぐ風化していってしまいますね。
特に弁護士が冤罪の担い手になっている類の問題点に切り込むような情報は、
ネット上でも非常に少なく、一般メディア上に至ってはほぼ皆無に等しい状態です。
DV冤罪と痴漢冤罪、同じく男性を客体とした冤罪案件ですが、
このような扱いの違いは一体、何が原因で起きていることなのでしょうか。
両案件の違いを大まかに言いますと、DV冤罪が基本、民事案件なのに対して、
痴漢冤罪は刑事事件になるということが挙げられます。
もちろんDV案件も度合いによって警察介入の可能性はありますが、
基本的にDV冤罪に関しては離婚を司法的に争う前提として主張されるもので、
刑事事件として扱われるようなケースは僕の知る限りでは今のところ多くはありません。
まぁ、昨今ではDVに警察介入をさせられるようにする動きも見えるので油断は禁物ですがね。
刑事事件は警察案件で、容疑者を裁判にかけるのも検察という国家機関になりますが、
DV冤罪は民事案件故に事件の担い手は基本的に弁護士です。
つまり、痴漢冤罪に対する言及は弁護士として公権力と戦っているという体が取れるのに対し、
DV冤罪は言及すればするほど、弁護士自身に非難の矛先が向いてしまうところに違いがあるわけですね。
さて、DV冤罪に対して突っ込んだ言及をする弁護士がほとんどいないのはなぜでしょうか。
弁護士が己の弁護活動について非難が向いた際、
大抵の場合は「依頼人の希望に沿った弁護方針」といった逃げ口上で切り抜けようとします。
しかし、専門家同士での問答であればともかく、世間ではそんな言い訳なんか通用しません。
一般の方々にそんなことを言っても、
「絶対、裏でお前が指揮しているだろ」と思われるのが関の山です。
光市母子殺害事件での、所謂、ドラえもん裁判に対する世間の反応を見ても明らかでしょう。
結局のところ、ちゃんと問題意識を持っているか、
それとも単なる商売としてしか考えていないかの違いだと思います。
裁判所とか公的機関とか、そういう自分達に火の粉が飛んでこない場所に対してだけ、
雄弁な物言いをして「戦っていますよ」アピールなんかされても困るんですよ。
人に圧力をかけたりとか、くだらない縄張り争いだけは一丁前にやるくせして、
本当に必要なことがちゃんとできていないじゃないですか。
僕自身もDV冤罪経験者で、その場での弁護士のやり口を知っている立場ですから、
都合の悪いところだけうまいこと避けて男の味方ヅラをされるのは本気でムカつきますね。
DV冤罪も、子との面会不履行も、
過去に弁護士達がやりたい放題やってきたことによる司法の闇でしょうが。
やるのであれば、もっと自らのハラワタにまで斬り込んで頂かないと。
いずれにせよ、裁判で有用な先例等ができたりした暁には、
過去に遡って身内に対しても厳しく粛清していってもらわなければなりません。
そうでなければ、いくら男の味方を謳ったところで虚仮でしかない。
できないこたぁ、ないでしょう。
現に過払い金請求等も、最高裁によるグレーゾーン金利の違法認定をネタにして、
過去の案件に遡って金融業者に訴訟を起こしまくっているのですから。
そんなとこでだけ、”仕事を断る自由”を発揮されても困りますよ。
そのためにも弁護士達が今後、男性向けの離婚案件について司法でどのような争い方をし、
どのような結論を出すことを望んで活動をしてゆくのか、僕等一般人は厳しく監視してゆかねばなりません。
自分達に火の粉が飛びかねない場所だけ、うま~くかわすような結論の出し方をさせないよう、
結論だけでなく、そのプロセスまでをしっかりと読み解いてゆくべきでしょう。
離婚、もとい家族案件は、誰でも当事者になる可能性のある大切なことなのですから。
2018.04.15 wrote
行政書士 吉田 重信