惚れた弱味は通報される時代に
「変化してゆく男女関係」題目
3.「惚れた弱味は通報される時代に」![]()
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行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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色恋沙汰は、人が生きていく上で必ずあることだ。
駆け引きもいい。
しかし、そういった大人の世界の話だけじゃなくて、
純粋に他人に恋焦がれたりするようなことも人間の本能であり、性質の内だ。
主に、交際慣れしていない若い子によく見られがちな傾向だね。
自分よりも相手のことを考えるあまり、
ついつい己を曲げてまで相手に寄り添おうとしてしまうこともある。
こういうのは所謂、惚れた弱味とも言われているもので、
まあ、傍から見るとみっともなく見えたりもするが、同時に微笑ましいものでもあるな。
本来、人間の本質なんて、カッコいいもんじゃないからね。
皆、立場と体裁があるからカッコよく見せているだけで
本当の姿はもっと愚かしさと情けなさが混在しているようなものなんだ。
衆人の目が気にならないのは、
それだけ気持ちが純粋で、一途で、一生懸命な証。
愚かしく見えるほど一生懸命なんだから、微笑ましいじゃないのさ。
しかし、今ではそれがそのまま受け取ってもらえるとは限らない。
主従関係をはっきりとさせたがる今の世情では、
弱味を見せた人間はトコトン暴言を吐かれ、嫌悪されて、吊るし上げられる。
たまに自分に好意を向けられたことに対して酷い態度をとったり、
汚い言葉を浴びせたりしている様を見る機会もあるけれど、なんつーことをするんだよ。
望まれていないのは仕方がないが、少なくとも人が人に惚れるのに理由なんてない。
好意を向けたことについて、解釈の余地なんかあるわけないじゃん。
それをいちいち嫌悪むき出しにして細かく論じて吊るし上げることに、
一体、なんの意味があるというのか。
ただ単に自分が人に好意を向けられたことを周りに見せたいがために、
そういう話を対外的に話したりするのは仕方がない。
そういう見栄もあってこその人間だし、その辺は、まあ、女の甲斐性の範疇だろう。
しかし、昨今の言動や行動は、
どう考えてもそういった類のものではない。
人からの好意が嫌悪と拒絶に繋がり、最終的には敵意と化している。
告ハラなんて言葉も出てきたくらいで、
もう、他人への好意の表明は攻撃を加えるスティグマになりつつあるんだな。
惚れた弱味は通報される時代、か。
こんな悲しい話を書かせるんじゃないよ、まったく。
確かに望まれていない好意は相手の迷惑になるケースも少なくないんだけれど、
それがわからないから人は人に一生懸命になるんじゃないのかね。
