男の家庭問題Q&A Q1
ちゃんとやっていたのは最初の内だけで、最近ではけっこうナアナアな感じです。自分は日中一生懸命働いているのに、
家の仕事をしっかりやってくれないのはちょっと納得がいかないです。
深刻なレベルでなければしばらく放っておくのも良いだろう。
主婦にとって家庭は自分の家であるのと同時に仕事場でもある。
外で仕事をしている男から見たら自由に見えるかもしれないけれど、
ある意味ではプライベートと仕事の境界があいまいな状態でもあるわけだ。
どちらかというと、自由業に近い状態だといっていい。
自由業はパッと見で怠けているように見えたとしても、実際にはそうでない場合もある。
重要なのは成果物(結果)であって、頑張っているプロセスではないからね。
結果を出すために効率よく進める方法を考えるのも仕事の内で、
ただ一生懸命、手先や体を動かしていればいいという世界ではないんだ。
そういう性質の働き方をしている人に対して、
管理職みたいに「怠けている」、「もっと一生懸命やれ」なんて言うべきではないな。
もう少し、仕事の性質を理解しようと努力した方が良い。
相手には相手のペースでの仕事の片付け方があるのかもしれない。
家がゴミ屋敷になっている等、深刻なレベルでもないのであれば、
もう少し相手を信用してやったらどうだろう。
もし、そんな悠長なことを言っていられないレベルなのだとしたら、
まあ、少し対応を検討すべきなのかもしれないな。
以前、対応したケースでは、家事をこなした件数によって、
奥さんに「給与」と称しておこずかいを支払う形にしたらうまくいったケースがあった。
そんなことをしている家庭は聞いたことないだって?
別にいいじゃないか。
家庭の形に「こうでなければならない」なんてセオリーはないんだよ。
それでお互いがうまくいくのであれば何の問題もないだろう。
家庭問題は法律なんかじゃ一律に答えは出せない。
そういった教科書通りの答えがない世界で抜本的な解決法を編み出そうと思ったら、
とにかく頭を柔らかくすることだ。
うまくやっていくために役に立ちそうだ、と思ったら、
できうる限り何でも取り入れるくらいの気持ちでいた方が良い。
回答者
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行政書士 吉田 重信
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