男の話し合い離婚Q&A Q5
養育費の金額を毎月いくらくらい渡すべきか悩んでいます。
父親としてできうる限りのことはしてやりたいのです。
相手も収入がまだ不安定な状況ですし、
なによりも子に不自由な思いはさせたくないですから、
一般的な金額等は関係なく、生活費込みで多めに渡そうかと考えてます。
何か目安となりそうな考え方はないものでしょうか?
養育費は一般的には毎月定期で支払うものだ。
だから、支払いが義務者の懐具合に依存すると言っても過言じゃない。
いくら約束をしたって、収入がなくなったりしたら払いようがないだろう。
今後の生活費としての扱いも含めて、とのことだけれど、
そういった、いつ支払い停止や減額になるやもしれない給付金は、
生活の主軸を担う費用としてライフプランに組み込むべきではないな。
はっきり言って、リスクが高すぎる。
相手にしても、もらえるのであれば当然、それをアテにして生活するだろう。
そういう独り立ちする意識を養えていない状態で、
もし、給付金が滞るような事態になったりでもしたら、最悪、相手も共倒れになる。
それに、やはり金の話だからな。
いかなる事情が発生したとしても、
一度払うと言った約束を反故にすることはかなりの軋轢を生む。
それが大きなトラブルの引き金になったりすることも忘れてはいけない。
だから、養育費の具体的な金額を算出する際には、
相手も自活の努力を怠らない程度の金額に押さえておくことも重要だ。
算定表を参考にするのも良いけれど、それだけではダメだ。
算定表はあくまで一般的な情報。
ライフプランは一般的な情報だけでは決められないし、決めてはいけない。
皆、同じ条件で生活しているわけではないからな。
自分の収入と、相手の今後の生活状況を見た上で、
確実に支払ってやれる金額の範囲内でプランを見直してみてはどうだろう。
回答者
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行政書士明和事務所
行政書士 吉田 重信
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