自ら訴えておいて従わないとはどういう了見なんだ

自ら訴えておいて従わないとはどういう了見なんだ

 

 

以前のコラムでも少し触れた話だが面会交流等の案件において、
今現在においても自分から司直に訴えたクセに判決には従わない弁護士がいる。

 

一体、どういう了見なんだ、これは。

 

 

結局のところ、アテが外れた結論を出されたからという話なんだろうけれど、
それにしたって手続き上での利は存分に得た上での話だ。

 

いくらなんでも不誠実過ぎる。

 

 

要は事件の相手方には「今は審議中なので手続きの流れに従え」と通告しておいて、
自分が気に入らない判決を下されたら「手続き上のことなど関係ない」と知らん顔しているわけ。

 

絵に書いたようなダブルスタンダードだろう。

 

法の誠実な執行を期待して手続きに対応していた当事者達は、
一体、どうしたらいいというのか。

 

 

こういった手法(?)を法の専門家を名乗る者達が行っているという事実について、
世間や管理団体は業界責任として粛清してゆくべきなんじゃないのか。

 

 

審理上においても自分に都合の良い話だけをまとめた作文を提出しておいて、
相手方からの反論や言い分に関しては「議論しません!」の一点張りで、話にならない。

 

自分が言いたいことだけを一方的に言って、
相手の話は一切聞かないということだから相当に自分勝手な話だよ、これは。

まるで、ヒステリーを起こした子どもだわ。

 

 

こういうことをやっている弁護士本人も、
どうせ処罰なんか受けっこないとタカを括っているんだろう。

 

 

依頼人と一蓮托生するつもりでもない限りは、ね。

 

自分が利することと助かることを第一と考える弁護士達に、それは考えられない。

 

 

 

いいんじゃないの。

 

そう思っているのならば、好きにやっていれば。

 

 

 

訴追や懲戒みたいな世界だけが追及の全てとは限らない。

 

 

やったことってのは、

 

事実として一生涯において残るものなんだぜ?

 

 

専門家を謳って世間を闊歩している弁護士様()も、それに乗せられている当事者達も、
そういう面に対する危機感が足りていないんじゃないのか。

 

先を見ず、今この場で勝ちを拾えさえすれば良いみたいな考え方は、
どれだけ子どものためと嘯いたところで利己的且つ幼稚でわがままな要求でしかない。

 

 

少しでも考えたことがあるのか。

 

己の体裁面の都合で、処遇を勝手にいじられている子どもの気持ちを。

 

 

子どもに子どもの処遇を決められる能力なんざ、あるわけがないだろう。

 

 

2025.03.28 wrote

行政書士 吉田 重信

 

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