当たり前のことだからといって当然のこととはなり得ない
なんか例の商品券の問題に関して、
慣例とか、長年やってきたことだから、みたいな擁護意見が散見されるな。
こないだの記事との繰り返しで重ね重ね言わせてもらうが、
そういう問題じゃねぇだろう。
なに?
これまでのしきたりだから、それに異論を放つのはおかしいとか言いたいわけ?
そういう旧態依然としたものに対して意見することをタブー扱いなんかしてきたから、
現社会はこれまで停滞と衰退の道を辿ってきたんじゃないのかい。
昔に比べて社会の価値観が変わってきているのだから、
同じ感覚で同じことを繰り返していたら異論や批判が出てくるのなんか当たり前じゃん。
昔は金を使う形で人とのつながりを築いたり、
大きな仕事を進めたりするような手法が認められた時代もあったろう。
僕も営業の世界をのぞいたことはあるから、
そういった概念が社会に存在していること自体は理解している。
ただ、なんでも「省エネ化」が希望される今の時代に、
こんなダイシャリンみたいなことをやっていて大衆に理解されるわけがないだろう。
触媒が本質に入れ替わっているんじゃないのか。
仕事にしても博打にしても、本来、金は媒介に過ぎない。
金を積んだ先に見据えたもっと大事なものがあるから、
そのために金を触媒として垣根を割って、本当の目的のための歩を進めていく。
触媒と割り切るからこそ大きな金額が動かせるし、
己の力だけではなし得ない大きなビジョンを描いて行動することもできるんだ。
しかし本件に限らず、昨今で話題に上がる金の流動にはそれがない。
要は、金を渡すことだけが目的化していて、
その先になにか具体的なビジョンがあった上での行動とは思えないんだ。
結局は盤石を築くという保身と、方々への利権確保のため。
そういうところを見抜かれているんだぞ、大衆から。
だから、バラマキとか言われちゃう。
政治的に正しいとか違法でないとかを論ずるよりも、
もっと自分の発言や行動が周りからどう見えているかを考えたらどうなんだ。
結局、そういう己に対する客観性のなさを埋め合わせるために、
金の力を頼っているだけなんじゃないのか。
そんなケツ拭き紙に利用された話など、誰も納得するわけがないだろう。
2025.03.26 wrote
行政書士 吉田 重信
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